設立趣旨

1995年(平成7年)12月、当財団の礎となる設立趣意書が起草されました。

財団法人コープともしびボランティア振興財団 設立趣意書

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大正10年に、社会運動家である賀川豊彦氏の指導のもと、お互いが心から信頼し合い、助け合う「愛と協同」を活動の理念として、「神戸」及び「灘」の2つの購買組合が相次いで誕生し、生活協同組合コープこうべの礎が築かれました。そして、この「愛と協同」の理念を実践するために、生活必需品を中心とした供給活動を行うなど、暮らしに直結した幅広い活動を行ってきました。

この理念の実践活動の一環として、戦前において、協同組合の婦人会として家庭会が結成され、家庭会を通じて福祉活動を行ってきました。さらに、昭和37年から、同じ考えを持つ組合員が手をつないで、目の不自由な子どもたちのためのさわってみる絵本づくり、地域の福祉施設の訪問活動及び人形劇グループによる活動などを行う「ともしびグループ(ボランティアグループ)」が相次いで結成されました。そして、生活協同組合コープこうべがともしびグループの活動に対する支援を行うことにより、生活協同組合コープこうべにおけるボランティアとの関わり合いの基礎が築かれました。

そして、平成7年度が”ボランティア元年”といわれるように、阪神・淡路大震災を契機として、ボランティアの輪が更に広がり、ボランティアの役割の重要性が改めて認識されるなど、社会におけるボランティアに対する意識が大きく変わろうとしています。このような機運に呼応し、ボランティア活動を誰もが参加できる市民活動として定着させ、兵庫県をボランティア先進県とするためには、ボランティア活動に対する支援が不可欠であると考えております。

しかし、ボランティア活動に対する支援を行うにあたっては、生活協同組合コープこうべではその組合員という領域に限定されるため、幅広く兵庫県下のボランティア活動を支援できる主体が必要であると考えております。

そこで、このたび、ボランティア活動団体に対する助成、ボランティアに関する研修等を行うことにより、地域福祉の向上を図るためのボランティア活動の振興を図ることを目的として、財団法人コープともしびボランティア振興財団を設立しようとするものです。

平成7年12月10日

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