“ふれあい喫茶 希望~のぞみ~”の物語り
地域の方のお役に立てて
なおかつ自分たちも楽しめたら
野村乙恵(コープこうべ職員)
(代表:松岡博美さん /左側)
『ふれあい喫茶 希望~のぞみ~』は、コープ神陵台の組合員集会室で、2016年4月にオープンしました。
建物の構造上、わかりにくい所にあるにもかかわらず、訪問日には開店早々すでに10人近い方が来店されていました。窓がたくさんあり、明るく開放的なお部屋で、ゆったりとした雰囲気に包まれています。
オープン以来、少しずつファンが増え、毎回20~25名の方が来店、イベントのある時には50名位になることもあるそうです。おひとりでゆっくり本を読んだり、スタッフと話をされたり、顔見知りになられた方同士でお話されていたりと、各自思い思いにほっこり過ごされています。メニューは、コーヒーor紅茶(お菓子つき)で100円(この日は夏限定の甘酒もメニューに登場!)。地元の「NPO法人ポポロ」さん手作りのクッキー、ラスクも一袋100円で購入出来るコーナーもありました。
訪問した日は、夏休みとあって、魚釣りゲーム・ペットボトル輪投げなどの子ども向けの遊びコーナーが設けられていたり、スタッフのおひとりが絵本の読み聞かせをしたりと、子どもたちに大人気でした。
「また、来るね」と言って帰って行かれる人もいる中、入り口でモジモジされている男性も。「前から気になってたんやけど、女の人しか入られへんのかな?」と。スタッフに「どうぞ、どうぞ」と促されて席に着き、にこにことコーヒーを注文されていました。また“のぞみファン”が増えたようです。
代表の松岡さんに立ち上げの理由を伺うと、「地域の方のお役に立てて、なおかつ自分達も楽しめたら…」という思いからだそう。「まだ、助成してもらって、何とか収支が赤字にならない程度ですが、ここが拠点となって色々な地域の人達、他の団体の方達とつながっていけることが素敵だと思うんです」と話してくださいました。ご自身も地域のボランティア活動やくらしの助け合いの会のコーディネーターをする中で、人の縁が広がっていくことを実感されているからこその言葉だと思います。
「希望~のぞみ~」さんを拠点に人の輪が広がり、来店される皆さんの楽しみになることを願い、私もほっこりさせていただいて帰宅しました。
2017年8月