マーガレット

2010年1月発行/第62号

「よく来てくれた」と待ってくださる
利用者さんの笑顔が、一番の癒しです!

当財団が開催した傾聴ボランティア講座を受講後、結成された「マーガレット」。認知症の方も入所している「グループホーム花の風」(神戸市西区伊川谷)で活動をされています。

グループホーム花の風

グループホーム「花の風」の入所者さんに傾聴をしているボランティアメンバー

グループ結成のきっかけは?

受講後、コープ活動サポートセンター明石のスタッフから声がかかり、5人で結成しました。現在メンバーは10人です。

活動内容を教えてください

月1回、ホームを訪ねます。1、2階の各談話室で対象者さんを傾聴します。

活動で気をつけていること、工夫は?

認知症の場合、自分から話さない方が多く、会話が続かなかったり、同じ話の繰り返しも多いので、ねばり強く誠実に対応することが求められます。また、会話の内容を忘れないように記録しています。もちろんお名前で呼ぶことも大切ですね。

活動上の課題はありますか?

メンバーが少ない日は、1階での活動終了後に2階に移動するため、じっくりと話すことができません。ボランティアの数が十分でないのが残念です。またボランティア同士の情報交換の場をつくりたいのですが、なかなか実行できないのも悩みです。

印象的なエピソードなどありますか?

傾聴を始めた頃、ある女性が「目が開かない」と訴えられたので、「開いてますよ」とありのままを言うと、メガネを放り投げてしまわれました。その言動は寂しさによるものとわかり、「開いてないですね」と同意したり、聞き流すことの必要性を学びましたね。

傾聴ボランティアをして、うれしいときとは?

認知症であっても、感情は失われておらず、日によってはびっくりするほどしっかりと話されることがあります。そんなときは、その方の目も輝いています。傾聴ボランティアをしていてよかった!と、達成感を感じる瞬間です。

これからの傾聴ボランティア活動について

傾聴活動が対象者さんの刺激になり、生活にメリハリを与えているようです。反応のなかった方が玄関まで見送ってくださるなど、変化も見られます。私たちも対象者さんとの損得なしの会話で癒されるんですよ。人生の先輩たちとふれあうことで豊かな気持ちになり、喜びをもらうことができます。ニーズに応えるために、傾聴ボランティアをする人が増えたらいいなと思います。

〈取材を終えて〉

人とのつきあいが希薄になっている現代、会話の大切さ、隣近所の何気ない気遣いなど、傾聴は生活の基本なのかもしれません。傾聴は社会へのメッセージを投げかけている活動ではないかと思いました。

関連ページ