ピーター・ラビット

2009年10月発行/第61号

利用者さんの要望に応えられるよう、
ただいま点訳ボランティア募集中!

今年、結成10周年を迎えた点訳ボランティアグループ「ピーター・ラビット」は、視覚障がい者メンバーと共に活動することで、ニーズの把握力は百人力! だそうです。活動場所であるコープ北口食彩館組合員集会室におじゃましました。

グループの結成は1999年4月、現在のコープ活動サポートセンターが前身のコープ福祉・ボランティアセンターだった頃、3か月間の点訳講座を修了した11名で活動を開始しました。活動場所はコープ北口食彩館組合員集会室、窓から六甲山を望める、とても明るいお部屋です。月2回、集会室での活動だけにとどまらず、視覚障がい者への支援をしたいという熱い思いで、家事の合間など自宅でも点訳されているとのこと。無理をせず楽しみながらの活動が、長続きの秘訣かもしれません。取材当日も、和気あいあいとメンバー皆さんが、さわやかな笑顔で活動をされていました。

制作したカレンダーを、視覚障がい者メンバーが点検をしている。

制作したカレンダーを、視覚障がい者メンバーが点検をしている。

利用者からの依頼は、料理レシピの点訳と大型点字カレンダーや食品シールなどの作成です。健康づくりに欠かせない毎日の食事、変化に富んだ食生活を生み出す料理レシピは大事なものですね。また、カレンダーは予定シールが貼れるスペースのあるものがなかなか手に入らず、大型点字カレンダーは評判のアイテムとか。視覚障がい者メンバーのつてで、和歌山や遠くは千葉からの依頼もあるそうです。

2009年度版の点字カレンダー。文字の上に透明な点字フィルムが貼ってある。

2009年度版の点字カレンダー。文字の上に透明な点字フィルムが貼ってある。

冷凍食品のためのプラスティック表示札も、利用者からの声で実現したものです。従来の食品シールでは、冷凍によってはがれてしまうため、試作を繰り返した結果、ゴム紐でつける今のプラスティック表示札の形にたどり着いたそうです。このようにかゆいところに手が届く活動は、利用者にとって本当に嬉しいこと。さらに視覚障がい者の「困った」に応えられるよう、これまで以上にメンバーの増員が必要になっています。

昨今、パソコンの普及で、点字よりも簡単に音声で情報を得られるようになってきました。しかし、視覚の障がいに加えて、もし聴覚のハンディーを抱える時がきたら…パソコンだけに頼るのではなく、点字の重要性も見直さなければいけない時期にきたのではないか、と取材を通して考えさせられました。

障がいのあるメンバーと共に考え、障がい者の立場にたって課題を企画に反映されているボランティアグループ「ピーター・ラビット」は、ボランティア活動のよいモデルケースではないでしょうか。こつこつと活動を続けている「ピーター・ラビット」を、これからも見守っていきたいと思います。

根気のいる手作業で、点字版に文字を打っている様子。

根気のいる手作業で、点字版に文字を打っている様子。

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